DJりん

夢売るふたりのDJりんのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
3.2
リアリティありすぎて途中でちょっと気持ち悪くなる作品。
まず序盤の方はまあそりゃそうなっちゃうよな…というありきたりな流れでストーリーが進んでいくが途中からはそれがガラッと変わっていくという描き方は良かったと思う。
しかし何となく作品全体にパンチが無く蛇足と感じる部分も殆ど無いにも関わらず見ているのが苦痛に感じる部分が多々あった。
タイトル通りの「夢売るふたり」でそこは凄くいいのにだからこそ残念な部分が目立ってしまっていた。
人から夢を奪いその人が夢の為に使ってきたこれまでを奪い自分の夢を叶えようとする。
これでは自分の夢を叶える前に心が壊れてしまう様な気がするがこういった方法でお金を集めて夢を叶えようとする人も多分少なからずいるんだろうなと思った。
しかも松たか子も阿部サダヲもちゃんと演技上手いから笑える部分と重たくする部分の演じ分けがとても良かった。
けれどだからこそせっかくいいキャスと面白い発想があるのにも関わらずそれをあまり活かせていない感が否めなかった。
クリップしている方に見るのを止めはしないけどきっと見ていて苦痛に思う瞬間は訪れるはず。。と思った作品だった。
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