てづか

楢山節考のてづかのレビュー・感想・評価

楢山節考(1958年製作の映画)
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本当は今村昌平監督のほうを観たくて買ったのに、観てみたら木下監督のやつだった。
ちょっとガックリきてたけど、せっかくだしこっちも観てから今村さんの方を観てみようと思って観てみた。

姥捨ってちゃんと作法があるんだなあというのを初めて知った。
ばあちゃんが「雪降ったら行くよ〜」みたいなこと言ってるのに「いつ行くんだ?早く行った方がいいよ」とか息子が言ってて酷くて笑ってしまった
そんな殺生な……


正直終盤になるまではそこまで惹かれなかったのだけど、山に登っている最中ずっと無言の母とそれに耐えられずなにか喋ってくれと懇願する息子の姿は結構胸にくるものがあった。

雪がほんとうに降り始めてからの音楽の迫ってくる感じが、どうにもやりきれない息子の悲しみとリンクしていてこっちも切なくなってしまった。

次は自分たちが捨てられる番だ、と締めるラストは結構好き。
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