楢山節考の作品情報・感想・評価・動画配信

「楢山節考」に投稿された感想・評価

andard

andardの感想・評価

4.0
姥捨ての風習がある村の年老いた母と息子の話。

カンヌじゃない方(でもトリフォーが評価したほう)でどんな感じたろうと思ったら、とてもよかった。
ほぼすべてのシーンがスタジオというのがすごい。当時は予算があったんだなあと。
演劇調で照明に凝ってるのもよかった。
何言ってるのかよく聞き取れない長唄によるナレーションもそういうものとしてよかった。

何より歯まで抜いた田中絹代が圧倒的。
息子役の高橋貞二も良かったし、けさ吉のダメっぷりもよかった。(唄はさすが)
けさ吉は後の猿之助で、つまり香川照之の父ということもあり、役柄も相まってタイムリーなどと思ったりした。

この村が一つの宗教を信仰していて、従順な信者が傍から見ると不幸な目にあっているのに本人は満足している、という話。

限りある資源を如何に労働力に応じて配分するか、ということを戦略的に考えられた教えといえる。
こっそり抜け穴も容易しておく、という点も戦略的。

物語としては、信仰に対して客観的な視点を持った登場人物が出てきても面白かったように思う。
後妻のたまやんがその役割かとも思ったけど。
針

針の感想・評価

3.7
原作が大好きな人間からするとあれにはちょっと及ばないかなーと思ってしまいました。セットで撮っている感じがかなり強いので、昔話を観ているような気分になります。そこがむしろ、ちょっと面白いところでした。

このレビューはネタバレを含みます

セットが作り出す雰囲気が良い。
終盤の三味線が素晴らしかった。哀愁と緊迫感がスクリーンから滲み出てくるようだった。
海月

海月の感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

浄瑠璃仕立て?
映画と、世界のつながりを感じられなかった。セットだからだろうか。ショットの繋ぎもそこまで魅力的ではない。

ホラー
neroli

neroliの感想・評価

4.2
■デジタルリマスター版できれいな映像〜🎬■
 
 
木下恵介監督の作品〜
 
 
実際の歌舞伎を見に行ったかのような美しさ〜♪
 
オールセット歌舞伎様式、義太夫と長唄の伴奏音楽がいい感じです〜
 
 
 

■深沢七郎の短編小説から映画化〜🎬■
 
 
深沢七郎の短編小説より、民間伝承の「廃老伝説」を題材とした作品。
 
山深い貧しい部落の因習に従い、年老いた母を背板に乗せて真冬の楢山に捨てに行く物語。
 
その老婆と、息子との葛藤を描くドラマ。
 
 
 
✔︎1958年に木下恵介監督が映画化〜🎬
 
✔︎1983年に今村昌平監督が映画化〜🎬
この時、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞🥇
 
 
「死ぬまでに見たい映画1001本」は、1983年の今村昌平監督の映画です。
 
 
 

■「楢山参り」というのは「姥捨」のこと■
 
 
深沢七郎は、「姥捨伝説」を山梨県境川村の農家の年寄りから聞き、作り上げた。
 
 
70歳に近い「おりん」は、孤独に陥ることなく、自分の行き方を貫徹でき、自己犠牲でありながらも十分幸福であったと考える人もいる。
 
 
「おりんの『楢山まいり』とそれをいやいやながら手助けする辰平の姿は、恐ろしく、壮絶だが、しかしそこには究極の美が宿っている」と述べるものもいる。
 
 
「姥捨て」は「高齢者福祉」という21世紀の大きな問題として、「介護施設」に親を入れることと重なると解説する人もいる。
 
 
三条狼

三条狼の感想・評価

4.2
PLAN75の話を友人としていて楢山節考見なきゃね、と言っていたら目黒シネマでやっていた。

小さいころ母からはじめて姥捨山の話を聞いたとき、なんとも言えない気持ちになったことを覚えている。幼心に「捨てられるくらいなら、老いてしまう前に若く美しく死にたい」と思うようになった。

このお話では、おりんは息子に止められようとも自らお山に行く、と言って聞かない。だから捨てられるというよりも自主的に死にに行っているわけだけれども、だったらどうしてそんなに悲しい笑顔をするのか、というその表情に胸を打たれる。いっそあの「死にたくない」と駄々をこねるおじじよろしく、自分の本心に気がついてほしかった。

演劇的な演出、バチバチの照明、美しい美術がそろいまくったザ・木下惠介的な作品だった。

鑑賞後友人と話をしていて、でもあと40年経ったら私達も捨てられる側なんだなという話題になった。生まれてからのこれまでの30年よりも、きっとこれからの40年のほうがあっという間。その頃には私達は、いったいどんな心境になっているのだろうか。


あとこれだけはどうしても言わせてほしい、始まりから不穏すぎるしいつかはやるんだろうと思ってたけど、なんで嫁が来た直後にそれをやるの……嫁に逃げられなくてよかったよ……。
北川

北川の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全編セット撮影というのがすご過ぎる。古典芸能的な舞台演劇だけでなく、カメラワークも計算し尽くされた、完成度が高過ぎる映画だった。シーンの移り変わりで、舞台的な幕の下しとズームを併せた、2回出てくるカットが好き。やはり昔の邦画はすごかった。
ストーリーは実にシンプルながら、田中絹代の演技と、リアルに感じる村の演出が相俟って、とにかく親子の悲哀を感じる。息子に素晴らしい後妻が見つかり、心残りこそなくなれど、やはり死への恐怖と大切な息子との別れには耐えられないのか、山への出発から最後まで一言も発しない姿に心を打たれる。

このレビューはネタバレを含みます

二本立て2本目。序盤から、爆睡!!
なんかナレーションみたいなのが独特でおもしろかった。
セットみたいだなと思ったけどやっぱりセットなんだ…土の道や草木などのセットってびっくりしてしまう。全部土から運んできたってこと?坂っぽくなってる道とかあったのに。後ろの山は絵ってこと!?
姨捨山の伝説。本作は(最終カットを除く)全編セット撮影で観劇してる気分にさせる。

献身的にしきたりに従うおりん。楢山へ向かう最中、「月が隠れて了ったな」、「雪が降るかもしれねぇな」と苦しさ紛らわすように話しかけるが、おりんは一切返さない。

役作りのために抜歯した田中絹代に脱帽。
じょ

じょの感想・評価

4.0
姥捨山のメカニズムを知る...
悲しすぎるし共同体に生き方が決められる時代...
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