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レイダース/失われたアーク《聖櫃》のBaadのレビュー・感想・評価

2.0
すごいな、これ。
映像の品質とか構図は素晴らしいけれど、見初めて3分でダメな映画だとわかる。助手役が結構好きなアルフレッド・モリーナじゃなかったら多分すぐ見るのやめてたわ。

映像とアクションの素晴らしさと中身のなさの落差が素晴らしい。

でも、要は墓荒らしの話じゃん。1930年台だとこういう人たちでも紳士ずらして大学で教えていられたのね。お話とは言え、欧米ってすごい・・・
1970年代ならともかく80年代にまだこんな映画撮ってるなんて本当にびっくりだわ。

カレン・アレンをナンシー・アレンだと勘違いして見続けてたんですが、違ったと分かった時点で集中力無くなりました。
絵がいいのでこの点数つけましたが、本当は資源の無駄だから作らない方が良かったんじゃないかと思った。

若い頃は結構見る映画は選んでいたので、この手の映画は見なかったけれど、本来の定義とは違うけど、これって文字通りのexploitaion映画だわ。

昔マフバルバフ監督が、戦争のことばかり映画で描くのは世界に悪影響を与えると言っているのを聞いて、そんなことあるのかなあ、と思ったのですが、この手の映画を見るとやっぱりあるのかも、と思ってしまいます。

勉強のために次の映画と最終作も見るかもですが、まあ、この映画に関しては、そもそもなかった方が良かった映画かもね、と思いました。

公開時に劇場鑑賞しなかったし、子供にも見せようと思わなかった自分の勘をあっぱれと今更褒めたい。

『スター・ウォーズ』もいい加減くだらないと思ってたけれど下には下があるのね。恐ろしや。

インディーはあんまり素敵だと思わなかったけれど、フランス人考古学者とかエジブト人の発掘屋とかキャラの立った脇役が多かったのが一番良かった点でした。
ヒロインはあんまり感心しなかったな。ナンシー・アレンじゃなかったし(しつこい)。

あと、無神論者のはずのヒットラーがなんで神と交信する装置を欲しがったのか最後までわからなかった。(これが、インディが今だったら犯罪行為みたいなことを平気でやってると並んで、この映画で一番納得いかないところでした。)
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