ニクガタナ

レイダース/失われたアーク《聖櫃》のニクガタナのレビュー・感想・評価

3.7
考古学教授インディアナ・ジョーンズ博士のトレジャーハント冒険活劇映画シリーズ第一弾。1936年のお話。再鑑賞してみてスパイアクションものに似た面白さだと気づく。自分には絶対出来ない冒険だからワクワクするし、自身には絶対作れないものだから憧れる。こういう映画が最近作られないのは残念だ。冒頭からそこを押したら、それを踏んだらダメよの遺跡内お宝盗難防止トラップが分かっちゃいるけどドキドキ。良いとこ横取りするライバル考古学者べロックがどこまでも憎たらしい。インディって教授としてこんなモテモテな設定でしたっけ?ハリソンの眼鏡姿って他で観たことないけど好き。勝気で可愛いヒロインにいろんなところにキスさせる小賢しさも良い。キレイ過ぎずナイスキャラ。美術セットはちょっと安い印象。石造はムチでぶら下がっても揺れないと思うぞ。カイロ市街でのドタバタほぼコント。ウジャウジャのクモやら蛇やらミイラやらが精神的にけっこう堪える。聖櫃の埋蔵場所にたどり着くまでの謎解き模様が説得力あって良し。やたらと壁に映る影を魅せる演出が印象的。例によって滑稽に描かれるナチス軍が敵。ナチスと言えばのしつこい黒服メガネキャラも良し。リチャード・エドランドの渦巻く暗雲の特撮表現が上手くて好き。
ニクガタナ

ニクガタナ