ミーハー女子大生

グッドフェローズのミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
2.9
Netflixで今月末に配信終了ということで、ここFilmarksでも評価の高い今作を観ました。

マーティン・スコセッシ監督によるマフィア節、全開の作品。
ロバート・デ・ニーロ主演ということで彼の活躍を期待してたんですが、主演は完全にレイ・リオッタですね。
役どころとして仕方ないのかもしれませんが、デ・ニーロがいなくても、この映画は成り立ったんじゃないでしょうか?

もちろん、デ・ニーロが作品の雰囲気を壊しているわけでもなく、上手い演技ではあると思います。
しかし、他の作品の存在感のある演技を知っているだけに「惜しい~」という気がしました。

前述の通り、この作品はレイ・リオッタが主演ですが、自分にとってはジョー・ペシの映画といってもいいかもしれません。
もう、姿を見るだけでもゾッとするのに、輪をかけて騒々しくてイヤな人物です。
まぁ、彼の武器はあのマシンガンのような喋りなんですが、本物のマフィアの人間に見えてしょうがありませんでした。
キレやすく、すぐ銃をぶっぱなすとこは迫力あります。
アカデミー賞受賞も頷けます。
う~ん、でも、あんな友達は持ちたくないNo.1ともいえるでしょう(笑)。

作品自体は、少し貧しくても平凡な暮らしと、やりたい放題だけれど死や逮捕と隣り合わせの生活のどっちがいいですか?って感じの作品かな。(極論すぎ?)
ま、はっきり言わせていただくと、明らかに自分が求めてるマフィア映画(ギャング映画といってもいいかもしれません)とは違いましたね。

最後に主人公が仲間、売っちゃうし。
マフィアに憧れ、その世界に入り、やりたい放題やった男が、命の危険を感じて仲間を売る。
しかし、所詮は悪党が改心したわけでもなく、単に自分の命惜しさに仲間を売って自分は罪を償う訳でもなく、安穏と生きていることを考えるとムカつきます。
リアルといえばリアルなんでしょうが、私は、せめて映画の中ではそんな男を観たいとは思いません。

私は、こういった類いのギャング映画の、不器用でも、一本心の中に芯の通った、男クサいキャラが好きなので、この作品の主人公は共感出来ませんでした。
犯罪者集団に共感するというのも、考えてみると変なことなんですけどね。

この物語は実話をベースにしているそうですが、作品の時間の尺を考えると、冗長すぎるかなと感じました。
この作品とは残念ながら、自分は合いませんでしたね。
ま、こんなこともあります。

あっ、でも、他の多くの人にとってはいい作品なんでしょうから、評価を信じて観てみるのもいいと思いますよ。
一つだけ。
暴力的なシーンが大丈夫な人やマフィア映画(ギャング映画)が好きな人以外には勧められません。

ストーリー 2
演出 5
音楽 4
印象 2
独創性 2
関心度 2
総合 2.9