話自体は今となってはよくある話なのだけど、なんといっても撮影と演出がずば抜けている。オープニングのカメラが動きまくる、今でこそドローンや CGIでどうにでもなるが、かつてどう撮ったのかわからないくらいのワンカットにほれぼれする。ここを見ただけだとあれあれ俺こんな「第3の男」のような傑作を見逃していたのかとは思ったが、ちょっとばかり尻すぼみにはなっていった。
オーソン・ウェルズがマレーネ・デートリッヒがやっぱり存在と演技がドロドロに濃くてかっこいい。チャールトン・ヘストンは濃い目のドーランに口ひげまでしてのなんとメキシコ人役。今作がトラウマになって晩年のバキバキの共和党支持になったのかも。でも保守寄りだったのは銃規制に対してが大きくて、公民権運動とかには積極的に支持し、かかわっていたようだからそうした一環でもあったのかも。などと色々と思うと楽しい。