nagashing

首のnagashingのレビュー・感想・評価

(1968年製作の映画)
3.0
どこまでまじめに撮ってるのかわからんが、真相解明に異様なまでの執念をみせる小林桂樹のクドすぎる顔芸といい、死体の腐食をサスペンスのためのタイムリミットとしてしか扱わない倫理観のタガのはずれっぷりといい、茨城に埋葬された遺体の首を切断して東京に持ち帰るという常軌を逸した証拠保全といい、ホルマリンづけにされた生首の画的な破壊力といい、笑いのギリギリ一歩手前の狂気が横溢した作品。少ない出番ながら、神山繁と大滝秀治のいやらしさがたまらん。
あの橋本忍を容赦なくdisりまくる野上照代と、一貫して師匠の擁護にまわるも防戦一方な中島丈博の漫才のようなアフタートークが楽しかった。
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