シンタロー

フューリーのシンタローのネタバレレビュー・内容・結末

フューリー(1978年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ブライアン・デ・パルマによるサイキックホラーの怪作?珍作?メイン人物はカーク・ダグラス演じる元スパイのピーターとその息子で超能力者のロビン、同じく超能力者の女学生ギリアン。
ピーターとロビンが海で戯れてたら、元同僚チルドレスがピーターを裏切り、スパイ活動に利用する為にロビンを誘拐するところからスタート。まずカーク・ダグラスは撮影時60過ぎとは思えない肉体のパンイチ姿を披露。再びチルドレスに狙われて巷を逃げ回る時もなぜかパンイチ。車奪ってなんとか逃げ切るのになぜか車ごと海へダイブするピーター…挙げ句元カノのヘスターに電話してカーセックスしちゃう…自由過ぎてポカーン。「ファントム・オブ・パラダイス」つながり?変質者な風貌のウィリアム・フィンレイがピーターに雇われた超能力者役で登場するのも謎…以降全く出てこないし。
自分の能力に悩むギリアン。自ら研究所に入所しますが、ここには以前ロビンも入所していて、ギリアンはロビンに起きたことを映像化します。この辺のカットはデ・パルマっぽくてカッコいい。チルドレスがギリアンも狙っていることを知ったピーター、ヘスターに頼んでギリアン救出を試みます。ギリアン脱出シーンはデ・パルマ得意の長回し…手下の車に轢かれて血塗れのヘスターを見殺しにしてギリアンと逃げるピーター…ひでえな。
政府のスパイ機関で人体実験されている薬漬けのロビン。かなり壊れてます。雇われ彼女の研究員スージーとの遊園地デートでは、ピーターを射殺したのは中東人だと思い込んでるのか…遊具ごと中東人をぶっ飛ばす…イヤイヤ。ヤバいロビンを助けに行くピーターとギリアン。ギリアンの気配に気づくロビン…自分はお払い箱にされると発狂。スージーを空中大回転の血祭りに…これはヤバい。見張りに捕まるピーターとギリアン。ピーターはロビンと会わせてもらえますが、そこは血の海。ピーターも認識できない壊れたロビン…天井宙づり状態で、そのままピーターと窓を破ってダイブ。ロビンは死の間際ギリアンに自らの能力を継承…失意のピーターも自死します。ラスト、ギリアンはロビンの能力を使ってチルドレスを木っ端微塵の大爆発!連写、連写で生首飛ばしてボカーン!もうデ・パルマ好き放題やってます。
ギリアン役はデ・パルマが「キャリー」で見出したエイミー・アーヴィング。資質は高くて、スピルバーグ監督夫人にもなりましたが、離婚後はほとんど見かけなくなりました…芸能界らしいですね。チルドレス役のジョン・カサヴェテスは「ローズマリーの赤ちゃん」の夫役で知られ、監督としても大成功しましたが、この作品での大爆発もいまだに語られる有名シーンです。
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