EugeneHashimoto

MのEugeneHashimotoのネタバレレビュー・内容・結末

M(1931年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

文書ショットがよかった。指紋とか筆跡とか調書とかその他あらゆるリストとか書類とか。収集していってるな〜というかんじがする。シケモクとか残飯とかを分類して並べている画とか、偏執的なくらいきっちりみっちりモノの並べられたショーウィンドウの画とかもよかった。

どうやら娘はもう帰ってこないらしいということを表す一連の無音の映像がよかった(とくに洗濯物の干してある屋根裏の画。それからボールが転がっていって、追いかけてくる影はなく、風船人形が電線に引っかかる……)。

Mを警察に引き渡さなかったの、賞金が極限まで釣り上がるまで監禁するためで、だから金庫にも手を付けなかったんだろうと思ってたけど、地下社会の裁判に繋がっていったのでびっくりした。

刑事が、銀行に侵入した集団の捕まえた男がMだと聞いてタバコを取り落としていたけれども、Mじゃなかったら誰だと思ってたのかよくわからなかった(てっきりそう踏んで呼んだのかと思ってた)。このあと一旦物理的に頭冷やしてたのがおもしろかった。
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