松井の天井直撃ホームラン

ONCE ダブリンの街角での松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
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↓のレビューは。今はもうなくなってしまった映画レビューサイトに、鑑賞直後に投稿したレビューを。こちらのサイトに移行する際に、以前のアカウントにて投稿したレビューになります。

☆☆☆☆

失恋の深い痛手を持つ青年と、チェコからやって来た女性が出会い、お互いの心の隙間を埋めながら“ONCE”一歩前に歩み出す内容。

オープニングのエピソードに始まり、タイトルバックで歌われる曲と、2人が楽器店で初めてセッションする場面で、完全にこの映画に心を奪われた。
全編で撮影されるカメラは、ほぼ手持ちカメラ一台だけと思われ、数回に及ぶテイクを編集しているだけのシンプルな作りで、ここぞとゆう場面でのみクレーン撮影が数回使用される。

2人の距離を縮めて行くエピソードの一つ一つが見ていて心地良く、脇を固めるバンド仲間・母親・エンジニアにワンカットだけの出演の銀行員等がまた何とも良い味を出している。

そして全編で、今現在の心境を吐露する趣の歌詞を持つ数々の失恋ソングに胸かきむしられ、思わず魂を揺さぶられる。

この映画大好きです。

(2007年11月7日シネ・アミューズ/EAST)

(2009年1月14日 ヒューマントラスト文化村通り/シアター2)