これはきつかった～。私が最も苦手とする歌で押してくる雰囲気映画。観終わった後に監督を確認したら、なんと同じく超苦手だった「はじまりのうた」と同じ監督ではないですか。フィルマでは超高評価作品として有名な「はじまりのうた」ですが、私、本当に苦手で、こちらも駄目だったところをみると、どうやら余程この監督の作風が合わないのでしょうね。
基本的にこの手の長編MVみたいな作りが好きでないことに加え、本作は主人公男女2人の関係性が全く好きになれず興味も持てない。そして、なんと言っても女性の思わせぶりな態度に強烈な苦手意識が・・・と語るとどんどん否定的意見が湧いてきそう。
私も一応アコギ弾きなので、音楽やギターの音色は大好きなのですが、本作の楽曲は恋愛（失恋？）系の曲が多く、音楽自体もあまり心に残るものがなかったです。
同じ監督でも「シング・ストリート」はかなり好きな作品だったので、この監督が描く男女の恋愛模様が合わないだけかもしれません。「シング・・・」は、少年たちの成長と家族の絆がテーマでしたが、そちらは物凄く刺さったんですけどね。そういう意味では、本作も主人公の男と父親の関係性は加点ポイントでしたが。
いずれにせよ、「ビフォア・サンライズ」シリーズ同様、こういう大人の雰囲気恋愛映画が私には合わないのだな、という確信に至った作品でした。
