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ONCE ダブリンの街角でのHOHOのレビュー・感想・評価

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
3.7
音楽は、「音を楽しむもの」。
誰かに強制されたり、義務感を持ってしたりするより、心から楽しさを求めて行った時、今までにない素晴らしいものを奏でることができるのだと思いました。
主人公の男性が、チェコ移民の女性に、出会った場面で、彼女は彼の曲自体を認め10セントを贈りますが、彼はその少なさをなじります。確かに彼の歌はその時も良いものでしたが、彼女とバスの中で、即興で歌った時の方が、自由で楽しげに映りました。
音楽をすることの自然さ、そしてまた人と出会い別れていくことの自然さ。「別れ」は痛みを伴うものであるものの、決して悲劇的なものではなく、出会いが突然であるように人生においては避けられないものだと描かれていたと思います。
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