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ホノカアボーイの&yのレビュー・感想・評価

ホノカアボーイ(2008年製作の映画)
3.2
【2014/4/18:DVD】
ハワイ島のホノカアというド田舎タウンの映画館を舞台にした、ゆるい話。ホノカアを旅行するので予習として観た。
ビーさんの行動が、可愛いイタズラじゃなく絶対しちゃダメなことにしか見えず、イマイチ共感できず。冒頭にちょこっとだけ登場する蒼井優のヤな女っぷりと長谷川潤の奔放さはどちらも大変魅力的。
全体的に、いわゆる「女子」にカワイイ!オシャレ!ほっこり!美味しそう!を言わせるための映画なんだろうなって感じの絵作りだが、岡田君のお尻でanan的性欲もしっかり満たしちゃってみたり。
実際のホノカアは、アクセスもよくないし、映画の印象よりももっとなんにもない。古びた雑貨屋と飲食店、小さなモーテルと公営の図書館だけしかない短いメイン通りに突然「ホノカア・ピープルズ・シアター」がある。この街の人全員集めてもココいっぱいにならないんじゃ?というくらい、似つかわしくない広さ。昼間はカフェ+公民館といった使途だが夜は今も現役で、ホドロフスキーやウェス・アンダーソンのポスターが貼られている。その空気感は、こんな映画館があったらいいな…を具現化したようなステキさだった。こういう街のこういう映画館(を題材にした原作)、を発見したことが、この映画の最大の功績なのでしょう。ホノカアは、素晴らしい街でした。
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