あっくん

画家と庭師とカンパーニュのあっくんのレビュー・感想・評価

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)
4.7
中古DVD良作発掘作品‼️
以前のレビューにあった“クリクリのいた夏”のジャン・ベッケル監督の素敵な宝石箱の様な作品第二弾レビュー✨✨

🖼あらすじ
都会の暮らしに疲れた画家キャンパス(画家)は、生まれ故郷であるフランスのカンパーニュ(田舎)に戻ってきた。
両親が亡くなって以来放置して荒れていた庭を手入れするために庭師を雇うと、庭師ジャルダン(庭)は偶然にも小学校時代の同級生。
成功を収めていたはずの画家キャンパスは、自分の浮気が原因で妻とは離婚調停の真っ只中。娘にも愛想をつかされる一方、庭師ジャルダンは、勤めていた国鉄を定年退職した後、念願の庭師を始め、家族とも幸せな毎日を送っているという、価値観も生活感と間逆な人生を歩んできた二人。
そんな2人は空白の時間を埋める間もなく意気投合し、尽きることなく会話を深め、お互いにとってかけがえのない存在となって日々過ごしていくが…。

🖼感想
自然と涙が溢れました…。(´;ω;`)
優しい気持ちになり、温かい心地よさが残っています…。肩の力も軽くなった様なリラックスした気もします…。

まず、最初に映し出されるのが畑が広がる素敵な田舎町は静かな時が流れる穏やかな癒やしと明るい日差しという優しい光に包まれている様な輝き放つ空間✨✨
そして荒れ果てた庭付きの実家は田舎暮らしにピッタリに味のある家。
田舎町だからこそできる❓スクーターを追いかける犬というおまけ付き✨(たった数秒なのに、大好きなシーン🎶)
それだけでもう完璧な舞台設定✨✨(*´艸`*)

近況や過去の思い出などの何気ないほのぼのな日常会話が多いですが、それぞれの人生で色々な経験をしてきたと感じとり、何十年も疎遠になっているのに、まるで強い絆で結ばれている様な自然の会話をしています。
遠い昔の思い出が一気に蘇る様な気持ちで、なんか心地が良かったりします🎶

都会に疲れても頑固口調の強いキャンバスの会話を全て受け止めるような優しい人柄を持つジャルダンの凸凹な二人。
偶然再会したという運命、名前を明かしていない所が古き男の強い絆で結ばれている感じが良きかな🎶

…でも夏の間だけという短い期間…。
この二人が出会えて本当に良かったと思えるキラキラ輝いた切ない期間…。
だからこそ、ラストに描いた様々な絵に込められた深い想いがより一層伝わり、自然と笑みも溢れましたね🎶(*´ω`*)

全体的には地味な映画で好みが別れながらも、色々な人生経験を重ねれば重なる程、本作の魅力と素晴らしさが伝わる作品かも知れませんね🎶
人生で一番大切な事は何なのか❓
幸せとは一体何なのか❓
人生について色々と考えさせられます…。

🖼キャスト
監督は上記からジャン・ベッケル監督(クリクリのいた夏、ピエロの赤い鼻)
画家キャンパス役にダニエル・オトゥール(隠された記憶、あるいは裏切りという名の犬)
庭師ジャルダン役は最近のレビュー、“サンジャックへの道”での憎めないクソ親父っぷりを演じた記憶が新しいジャン=ピエール・ダルサン(ロングエンゲージメント、ル・アーヴルの靴磨き)
気になったのが、ジャルダンの奥様役が印象的な映画“扉をたたく人”(いずれレビューしたい作品)のヒアム・アッバスが出演していたことですね🎶

※最近huluデビューしたので本作のレビューに引き続き、海外ドラマレビューもしますので、拝見して頂けたら嬉しいです🎶(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)
因みに本作と真逆なタイプですwww
あっくん

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