ロンドンを舞台に、恋愛にうまくいかず、都市の中で孤独に生きる三姉妹の日常が、群像劇のように綴られる。
どこの国にもありそうな、泥臭くてありふれた、よくあるはなしの数々だが、ロンドンの夜の光、高感度16ミリフィルムによる荒いながらも美しい画面、誰ひとりとして美男美女じゃないのにどこか魅力的なイギリス人の顔立ちが、何とも言い難い「映画らしさ」を生み出している。
「ひかりのまち」は、なかなか良い邦題だと思う。「Wonderland」だとストレートすぎる。
マイケル・ナイマンの楽曲は良いとも悪いとも言い難いが、何かしらの効果はあったんじゃなかろうか。