チッコーネ

暴走ひったくり750のチッコーネのレビュー・感想・評価

暴走ひったくり750(1976年製作の映画)
4.0
オートバイを大胆に操る主人公と、クライムアクション演出が人気の映画なのだろうが、そうした要素にあまり触手が動かない向きでも、充分に楽しめる。
冒頭から唖然とするしかない窃盗団の多彩な手口、頻出するボケキャラ・オネエキャラ、そして目的のためなら手段を厭わぬ主人公のポン引き演技と、煽情的でありながら客観的なユーモア感覚たっぷり。
良識を意に介さないタフガイの、醒めた自立が魅力的だ。
さらにもう一山、というラストの展開も凝っている。