本作で結婚するイーサンの妻ジュリアの命最優先な展開。おい、前作の恋人どこ行った！というツッコミを避けるためか冒頭に妻を絡めた終盤のクライマックスシーンを持ってくるなどシリーズ中ちょっと異色。脚本は荒削りな印象だけど、一作目から連続出演するルーサー役のヴィング・レイムスやサイモン・ペッグ演じるベンジーの登場など、トムだけでなくチームワークを楽しんで観れるようになる。監督の色が薄まったのは残念だが、シリーズに求められてる形に上手いこと落とし込んで、その後のシリーズの方針が今作で定まった気がする。バランス職人JJさすが。悪役が故フィリップ・シーモア・ホフマンというのもナイス。イーサンの愛弟子の女性が犠牲になるのが辛い。007シリーズも女性が酷い目に遭うのが苦手。また高層ビルから隣の高層ビルへ振り子で飛び移ったり、ド派手なカーチェイスしたり上海の街でやりたい放題で、こんなにロケに寛容なんだと驚く。
