グレハニスト森田

ザ・フライのグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

ザ・フライ(1986年製作の映画)
4.2
SFとホラーとラブストーリーとクローネンバーグの重厚さが混ざってえらいことになってる映画。
ハエ男とかいう馬鹿馬鹿しさしか感じないキャラクターに妙な説得力を持たせるのはクローネンバーグの力業か。

アカデミー取ってる特殊メイクは流石。
制作サイドは「今では通用しない」とか言ってたが、手作りならではの「可愛らしさ」があり、ブランドルバエに同情してしまう要因の一つになっていてとても良い。
バリバリのCGでブランドルバエを作ったら本当にただ気持ち悪いだけな気がする。
他にもヒヒが裏返ったり、手足が溶けたり、もういろいろ凄い。

また、終わりが素晴らしい。
もう「ポリスストーリー」並みにスッと終わる。
良い映画は本当にラストがいい。

Blu-ray(レンタル版)では大変興味深い特典映像で見ることができるが、本編よりも長いため軽い気持ちで再生してはいけない。