彦次郎

ランボーの彦次郎のレビュー・感想・評価

ランボー(1982年製作の映画)
3.9
ベトナム帰還兵が保安官による差別虐待から大反撃に出るアクションドラマ。
日本人としては「ランボー」のタイトルでお馴染みですが実は「fast blood」が原題。元々は原作付きのようです。
ランボーの風体や態度がアメリカ市民として好ましくないとしても保安官の難癖極まる拉致は陰険苛烈で視聴者に怒りを与えてくれます。
保安官事務所脱出、山へ逃走・闘争、街へ舞い戻り襲撃とトラウトマン大佐が鍛え上げたと自慢するように恐るべき力を発揮していく様は小気味よいものがあります。
ただアクションを披露するのではなくベトナム帰還兵のPTSDがキチンと描かれておりランボーの想いが爆発する終盤は人間ドラマとしても考えさせられるものがありました。
ランボーに下卑た笑いで放水する保安官や爆殺したと思って記念撮影する州兵達の無邪気な外道性が忘れ難い作品。
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