まめまめちゃん

ランボーのまめまめちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ランボー(1982年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

38年前のスタローン:ランボー。
相当なイケメンである。街をフツーに歩いてたら目立つだろうな。
若いのに、いや若かったからこそ自分のこともハッキリ喋れない。
後で聞けばベトナム戦争の帰還兵。
そんなランボーにケーサツが職質して、署内で軽く拷問してたらランボーは逃走し山の中へ…というところからこの物語は始まる。

戦地という特殊な環境下では、割と価値観をすり合わせるだろうし、目的は同じだし、中で磨かれるスキルも似てるし、助け合いの気持ちが仲間意識を生みやすいと思うんだ。
そこでは地獄を見ただろうし、何も言えなくなるし眠れなくなるほどの体験もしただろう。
そこからいきなりの平和ボケというフワっとして多様化した価値観の中に放り込まれる不安と恐怖
って、意外と共感できるもんだなと見ていて感じていた。適度な規則とか枠組みって人を縛りつけているようで安心の材料かもしれない。

警察に追われるランボーは、彼の戦闘スキルの全てなのか一部なのかを披露して、たった一人で街中の(州中の?)警察官を煙に巻き、そして泣く。敵を人を殺すことが正しかった場所から放たれて、頭では分かっていても正しさが曖昧になる。
戻りたくても、知らなかった時には戻れない。
それが戦争で、ランボーの人生なのか。つらくて泣きたくなった。