イザナギ

ブタがいた教室のイザナギのレビュー・感想・評価

ブタがいた教室(2008年製作の映画)
2.0
人は動物の命を食べて生きている。
ベジタリアンだって植物の命を食べて生きている。本質は同じ。

食べ物を粗末にするという事は人間の為に生命を奪われた動物達の命を粗末にするって事。

子供の頃から厳しく親から言われてきたせいか、その辺は結構気をつけてる。

さて、一見「食べるという事。生きるという事。」に着眼点を置いているようだが、この作品の問題点は【豚をペットにしてしまった事】にある。

名前をつけ、豚小屋まで作って
最後の最後に【豚を食べるかどうか議論】するなんて悪趣味の極みである。

最後に豚を食べるかどうか議論する位なら、最初の段階でもっとハッキリ【いい塩梅に太ったら必ず食べます。】と断言すべきだった。

豚を殺して食べる事の残酷さより、可愛がって育てた豚が殺されるって事実の残酷さが上回ってしまい

命の尊さ云々ってテーマが完全にボヤケてしまった。

実話がベースらしいけど、これがきっかけで豚を食べられなくなったらどうするんだろって思った。

幼少期に負った心の傷はずっと残るから尚更
イザナギ

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