このレビューはネタバレを含みます
ついにエヴァシリーズ完結。
エヴァの集大成であり、総決算的な作品でした。
旧劇『Air/まごころを、君に』では、結構難解で絶望的なラストでしたが、本作は旧劇との対比が終盤描かれています。
シンジとアスカが、赤い空の下、海辺の砂浜で横たわって会話するシーンは、まさに旧劇のラストシーンのオマージュ。
アスカもシンジも作品中では、明確に言わなかった(言えなかった)自分の本心をようやく相手へ打ち明けます。旧劇との綺麗な対比であり、カタルシス。
その他にも、「乗るなら早くしろ、でなければ帰れ」でお馴染みのシンジの父親。碇ゲンドウ。彼が自分の心の内を、初めてシンジに話すシーンは泣けました。
彼は彼で苦悩してきたんだなぁ。
本作では、今までのエヴァシリーズで敢えてハメなかったパズルのピースをキチンとハメる事に重きを置いてると感じました。
そしてQで、貼りっぱなしになっていた伏線も綺麗に回収され、Qで感じていたモヤモヤも消化できました。
何より嬉しかったのが、Qでゲンドウ化したミサトさんが、本来の姿に戻ってきた事。やっぱりミサトさん好きだわ。
その他、語りきれない位、初めて明かされる真実も、盛り沢山でした。
そして、あの結末は、賛否両論あるかもなーとは思いました。
ただ、エヴァで最終的な決定権を持っているのは、シンジ。それは旧劇でもそうだったから、自分は納得したし、良い結末じゃないかなと思いました。
良いラストでした。長い間お疲れ様でした。