TOMMY

遠い空の向こうにのTOMMYのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
3.8
『 僕ロケット作ろうと思う。スプートニクみたいに。』

米ソ冷戦時代のアメリカ、コールウッド。ここに生まれた男は誰もが将来炭坑夫になると約束されたこの町で、高校生ホーマーは自分の将来に不安を感じていた。そんな1957年10月4日。ホーマーは星空を美しい軌跡を描いて飛んでいくソ連の人工衛星スプートニクを見る。宇宙の夢に魅せられたホーマーは悪友たちと「ロケット・ボーイズ」を結成、ロケット製作に夢中になるが、父はそんなホーマーを理解できず、二人は衝突する。


ホーマーが小さな町で自分の夢を叶えるために仲間、家族に支えられながら奮闘していく。ホーマーと個性豊かな友人たち。そして優秀な兄、優しい母、厳しい父との対立や協力。担任の先生との絆。美しい映画だった。

夢を叶えるために必要なのは、覚悟。その夢のためにどれだけがむしゃらに行動できるかどうか。環境じゃない。そして頼れる仲間、大人を見つけること。自分も改めて、そんな子供たちを支えられる大人になりたいと思った。
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