TOMMY

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のTOMMYのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

『それ、どんな味?』
『...幸せの味。』
『それ、私が言ったやつ。。』

SNSを中心に話題を集めた汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化し、戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と特攻隊員の青年の切ない恋の行方を描いたラブストーリー。

親にも学校にも不満を抱える高校生の百合は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。通りがかりの青年・彰に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉、寺岡、加藤らと出会う。彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼は特攻隊員で、間もなく命懸けで出撃する運命にあった。

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の福原遥が百合役、「死刑にいたる病」の水上恒司が彰役で主演を務める。「光を追いかけて」の成田洋一が監督を務め、福山雅治が主題歌を担当。

泣けなかったー!色々と中途半端だった感。戦争映画としても、恋愛映画としても中途半端。どっちつかずだし設定も曖昧。何を伝えたいかもよく分からない。

刺さらなかった点
・主人公が何故タイムスリップしたのか、その原因や理由が最後まで分からない。というかどうして帰ってきたのかなども明かされず、なんだったら過去の時代の人にも自分がタイムスリップしてきたなどの説明をしないので、そこの話は全く無視して話が進んでいく。
・主人公が邪魔。主人公と過去の時代の人たちの価値観が違うのは当たり前だし、そこを楽しむんだろうけど、とにかく邪魔。『生き恥って何?』って所はキレそうだった。
・戦争の描写が少なすぎる。そして1番描いて欲しかった特攻シーンが全く無い。ここがいちばん残念だった。泣けるとしたら、特攻シーンだなと思っていたのに。飛び立って終わりかい。肩透かし。
・他にも手紙読めよとか、空襲雑すぎるとか、周りの人良い人多すぎじゃねとか、色々とあるけどとりあえずこんなとこ。

良かった点
・特攻隊の当時の扱いや描写が見れた。生き神様として崇められ、優遇される描写が見れたのは良かった。出撃が決まった時の報告のシーンはとても良かった。あそこが1番ジーンときた。
・ましゃの歌。あれで何とか最後まで持った。

中高生はこれみて泣けるのか。羨ましい。もうこの歳になるとこれでは泣けないのよ。むしろツッコミ入れちゃうのよ。悔しい。小説は多少マシなのだろうか。読む気はしない。
TOMMY

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