継

遠い空の向こうにの継のレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
5.0
男の子は皆、大人になったら炭鉱マンになって地底深くに下りて行くのが当たり前の、小さな炭鉱の街。
ところが流星のように空を翔るスプートニクにすっかり魅せられてしまったホーマー少年は、炭鉱とは正反対の宇宙に夢を馳せる。けれど、そこには困難なハードルが幾つもそびえていて...。

元NASA技術者の実話に基づくストーリー。
こうしたdreams come trueって、本当なんだろうけど描写や演出に “さぁ泣くトコですョ” 的な陳腐さが目に付きがちなんだけれど、本作は別。
一見出来過ぎなストーリーの運びはもしかしたら原作から脚色されたものかもしれないけれど、頑固一徹の父親を始めとした登場人物の描き方がいちいち丁寧で説得力に溢れているので “信念を持って夢を追い続ける” 物語に没頭してしまいます。そういう意味で、ジャンルは違えど『フリーダム・ライターズ』なんかと共通点を感じますね(^ー^)。

残り少ない夏休みにピッタリな、爽やかな涙が必至の思わず空を見上げたくなる名作。『ブラス!』『リトルダンサー』、割りと最近の『パレードへようこそ』邦画『フラガール』等々、炭鉱映画にハズレなし!
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