1966年、チェコ・ヌーヴェルヴァーグのイジー・メンツェル長編監督デビュー作。
マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭:グランプリ、アカデミー賞:外国語映画賞 受賞
第二次世界大戦下、ナチス・ドイツに占領されたチェコの小さな村で、父の跡を継いで駅員となったミロシュの性の奮闘と、戦争の哀しさをユーモラスに描いた作品。
このジャケット、いいですね〜
ミロシュ(ヴァーツラフ・ネツカーシュ)は車掌をしているマーシャ(イトカ・ベンドヴァー)とプラトニックな交際を続けていたが、まだ童貞くん。
マーシャからの誘いで一夜を共にするがうまくいかず、自己嫌悪から自殺を図るが一命を取りとめる。
女好き&女癖の悪いミロシュの先輩フビチカ(ヨゼフ・ソムル)や医師(イジー・メンツェルが演じている)から、経験豊かな女性にセックスを教わるべきとアドバイスされ、相手を探すミロシュ。
ある夜、フビチカと2人駅の事務所にいるところに、ヴィクトリアという美女が現れ、翌日の件で依頼をする。
フビチカの計らいでミロシュはヴィクトリアに導かれ一夜を共にする。
翌朝、自信にあふれた表情のミロシュは、ヴィクトリアの依頼を実行に移すが・・・
ミロシュを始めとする出演者のキャラ立ち、まったりヒマな田舎の駅に漂うノンキ感とエロと戦争の不穏な空気感の妙。
音楽の使い方や映像の質感、そして悲劇的かつ喜劇的なラスト。
素晴らしかったです。
LIFE誌の「All-TIME 100 Movies」リストにも入ってます。(英題: Closely Watched Trains)
http://entertainment.time.com/2005/02/12/all-time-100-movies/slide/all/