55年製作の古いディズニー映画と思ってなめていた。すみません。楽しいロマコメだった。
コッカースパニエルのレディの「美人」ぶりが半端ない。子犬時代はころころしてかわいく、大きくなってからは今どきのディズニープリンセスのように目が大きく、愛らしく、でも声はちょっとセクシー。キャロル・ロンバートかグレース・ケリーか。
相手役のトランプは、女にもてて、ちょいワルで小賢しいけど勇敢。後のアラジンやラプンツェルの相手役、『プリンセスと魔法のキス』の王子にもよく似た感じ。クラーク・ゲーブルやケイリー・グラント的。
ヒロインのレディがかなりおとなしめだが、ウェルメイドなロマコメだった。
脇の老犬コンビの使い方もうまいし、もはやと思わせてからのエンディングもいい。
なによりレストランでのキスシーンと背後に流れる「ベラ・ノッテ」が美しい。ディズニーの歌曲の中でもベストのひとつ。
実写版もあるようで、なんとなく不安を感じるけど、見てみようかな。
