バランシーン

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒のバランシーンのレビュー・感想・評価

3.7
偏愛する平成ガメラシリーズですが、最も評価に困る3作目ですねー。
バトルシーンは渋谷、京都共に文句なしです。地上の蹂躙される人々からの視点を軸にしているのは、メッセージでもあり、新鮮でもあり。
難しいのは少女の呪いがイリスを覚醒させ、呼び寄せるというプロット。コレで中盤までは随分ジュヴナイル感が勝ってしまった展開になってしまって、2作目まで保たれていたハードSF=ジュヴナイルの均衡が一気に崩れた感じで個人的には少し…という感じでした。
手塚とおるが示唆しているように、ギャオスの最終進化形としてのイリス、そのためには人との交感(融合)が必要だった、という方向をもうちょいハード目に描いても良かったのでは?と20数年思い続けてます(笑)

しかし、飛翔したイリスはまんまエヴァmark.6ですね。カヲル君にひと呟きして欲しいものです。イリスとの対決では「破」とシンクロするシーンが多かった気が。

最後にガジェット面で、

西武SEED館
スーツケースはゼロハリ
ゲームはドリキャス
PowerPCのMac
渋谷のギャルはキャミソール

と、憧憬の90年代全部乗せで大満足のお腹いっぱいになりました。
生瀬勝久、八嶋智人、上川隆也、仲間由紀恵らのブレイク前の必死さも良かったです。
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