まさかのモノクロと筋書きで予想をはるかに超える作品だった。
恐ろしいのは生者か死者か。作家エドガー・ポーと軽い論争になり、確かめるべくある伯爵との賭けに応じる新聞記者のフォスター。実体のない死者なんて無と同じだと高を括り、一人夜の城へと足を踏み入れる…。
誰でも尻込み必至な夜の古城。この古城の怪しさを増幅させる虚飾なしの音楽にかなり引き込まれる!トーチカ1本から照らし出される恐怖感はお見事。
ドアの隙間の演出で総鳥肌、ジュリアの肖像画と蛇の実験が脳裏に張り付く。
あの場所は間違いなく異空間であった…。