映画にもなった『卒業』の小説のモデルになったのが自分の母親と祖母かも?!って思った女性の話です。
オープニングの音楽とか雰囲気に乗ってロブ・ライナーの名前がディレクターとして上がってきて「これロブ・ライナーなの?!」って俄然興味がわきました。
次のシーンでは、ジェニファー・アニストンとマーク・ラファロがカップルってのに笑った。
サラ(アニストン)とジェフ(ラファロ)は婚約したんだけど、サラは婚約指輪を着けないし、迷いがある模様。だから『迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-』なんてひどい邦題が付いちゃったんですね。
2人はサラの妹アニー(ミーナ・スヴァーリ)の結婚式に出席するため、ニューヨークからサラの故郷、カリフォルニアのパサディナに向かう途中なんだけど、サラは家族と気が合わない。
なんで合わないかっていうと、アニーを始めとしてパサディナの女性はみんなライト・ブロンドの髪でいやにキャピキャピしているけど、サラは髪の色も濃く、落ち着いている。
これってさ〜、ロブ・ライナーの「カリフォルニア・ガール」のイメージなんじゃないの?ロブ・ライナーなのにニューヨークじゃないのか?って思った。
昔「ニューヨークの人はカリフォルニアの人を変人だと思ってる」って例え話を聞いたことがあって、それが「アメリカをニューヨークでつまんで持ち上げ、ブルブルって振ると、それで落ちた人がカリフォルニアに行く」って言われてたらしい。
『セックス・アンド・ザ・シティ』でも主人公たちがカリフォルニアに行く話があったよね。
まあそんなことはどーでもいいのだが、ミーナ・スヴァーリって『アメリカン・ビューティー』の娘だよね?この人も若い時レイプされたとか言ってましたよね。
アニーはあっぱらぱーのカリフォルニア・ガールだから、迷いもなく結婚する。その結婚式で久々に会ったグランマ(シャーリー・マクレーン)はサラに、サラのお母さんはサラのお父さんと結婚する一週間前に昔の彼氏に逢いに行ったと示唆する。
同時にジェフが、サラの両親の結婚式の日と、サラの誕生日を計算すると、サラは婚前交渉でできた子供だと推定。
この2つの話を合体させると、サラは自分が家族の変わり者なのは、父親がこの母親の昔の彼氏なんじゃないかという結論に達する。
で、ファミリーと親しい友達のおばさまに、母親の逸話を聞きに行く。
このおばさまがキャシー・ベイツなんだけど、カリフォルニアのぶっ飛びおばちゃんのめちゃくちゃ誇張された(笑)。これ人種差別だよ(笑)。
で、母親の高校の同級生の中に、『卒業』を書いたチャールズ・ウェッブって人がいて、その友達にボー・バローズって人がいて、このボーって人が母親とグランマ両方と寝た、映画ではダスティン・ホフマンが演じてた役の人だと知る・・・・
この配役で、面白いとこと一つもなく、ロブ・ライナーってもっと笑えなかったっけ?って思ったんだけど、脚本はT.M. グリフィンって人で、「誰だよ!」って思ったら、『オーシャンズ11』とか『マッチスティック・メン』とか書いてる人。
この人監督もするはずだったんだけど、10日あまりでクビになり、彼が選んできた主演俳優もみんなクビになり、ロブ・ライナーが急遽起用され、脚本も書き直し、キャストも自分で選んで来たらしい。が!ちょっと時すでに遅しだったんですかね。
最初はボーの役とグランマの役にダスティン・ホフマンと、Mrs. ロビンソンを演じたアン・バンクロフトを起用したかったらしいんだけど、アン・バンクロフトが亡くなっちゃって、ダスティンも忙しかったからケヴィン・コスナーとシャーリー・マクレーンになったそうで。
この映画で一番良かったのはケヴィン・コスナーだったよ。なんか純粋にいい人そうに見えた。それにこの人すっごい背が高くてガタイいいのね。ジェニファー・アニストンと並ぶとめちゃデカい。萌える!!!
でも、サラを口説くとき、ブレックファストを食べに行くのに「ジェットでちょっとどこそこまで」って、ほんっとこの頃、いい男って必ず「ちょっと食事に行くのにジェットを使う」っての、なんなの?!日本でも東京から神戸牛食べに行くとかってやってたよね?アホか!
サラは、ボーが自分の父親なのか確かめようとするのだが、それが、結婚式の一週間前に母親と逢って、セックスしたのか、コンドーム使ったのか、って訊くんだけど生でやったとしてもボーが父親だとは限らなくない?
なんかそんで「ああ!私は父親とセックスしてしまった!」とかって騒ぐのが意味不明。
どーも、サラは母親が幸せそうじゃなかったから、自分も結婚して幸せになれないんじゃって迷ってる?んでボーに逢いに行くのは「自分探し」の終点みたいな?
「全ての迷える女性たちへ」の回答には全くなってない気が。
私だったらマーク・ラファロよりケヴィン・コスナーの方がいいわ。
ジェニファー・アニストン・・・。この人すごい可愛らしい人って思ってたけど、今見るとそーでもないなあ。年取ると好みが変わるのかな?昔どっちかって言うと「ブス」のくくりに入ってたジュリアン・ムーアが今見るとすっごいキレイに見えたり。