kyoko

春にして君を想う/ミッシング・エンジェルのkyokoのレビュー・感想・評価

4.0
ずーーーーーっと観たかった作品。
念願叶って、というかツタヤディスカスシステム頼みで。

生まれた土に還るための、老いた男女の逃避行。
あの世とこの世が交差したような世界を、盗んだ車とまっさらなスニーカーでゆく。
死の匂いに満ちていながら、そこにあるのは美しい讃美歌と幸福感。

内容はある程度知っていたけれど、実際観るとやはり「彼」の登場には鳥肌が立った。

ふと震災でいまだ家族のもとに帰れていない人のことを考えた。
あの幽霊のように魂だけでも故郷に戻れたらいいのに。

この邦題つけた人は詩人。
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