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暴力団/ビッグ・コンボの&yのレビュー・感想・評価

暴力団/ビッグ・コンボ(1955年製作の映画)
4.0
【2013/11/8:シネマヴェーラ】刑事と組織の攻防にファム・ファタールが絡んでくるありがちな話で、B級ノワールの傑作と言われる所以については、あまりノワールを観てないわたしはよくわからなかった。そんな、なんてことなさ気な作品なのに目が離せないのは、とにかく撮影が素晴らしいから。光と闇の執拗なハイコントラストは、話の主題そのもののようにも思える。
冒頭、ドレス姿の女を二人の男が追うシーンから構図キメまくり、グッと引き込まれた。中盤の拷問補聴器やウソ発見機の件も面白く(補聴器外して撃つシーンかっこいー)、テンポ良い中迎えるラストシーンがまた美しい。スモークの中のサーチライトのラスト演出は、画的にも映画的欲求を満たしてくれるし、冒頭シーンと対をなした「光による復讐」とも取れる。粋なんだよなあ。
粋といえば「彼女に冷たくされたらすぐ来てね」って、踊り子の台詞。あんな粋な言葉を、死ぬまでに一度くらいは吐いてみたいもんです。