救済P

ドラえもん のび太の海底鬼岩城の救済Pのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ドラ映画4作目。

過去3作品に引き続き、『冒険』と『出会いと別れ』をテーマにしている。
「白亜紀」、「宇宙」、「ジャングル」に続き、今作では冒険の舞台を「海底」へと変えて、実在する深海魚や海溝を紹介しながら物語が進んでいく。

本作のメッセージとして「環境保全」と「核批判」があげられる。海水汚染を批判し、地上で生活する「地球人」と距離を置く「海底人」との和解、そして、暴走した核弾頭システムの破壊をメインストーリーに据えている。

ジャイアンとスネ夫が死にかけるなど、全体的に空気感は暗く、劇場版のシックな雰囲気が醸し出されている。その中でなんといっても見どころはバギーとの別れである。ポンコツなAIであるバギーが、しずかちゃんとの絆を理由に鬼岩城へ自爆特攻していくシーンは、これまでのドラ映画には含まれなかった「永遠の別れ」を描いている。

『テキオー灯』を海底人が独自開発していたりといろいろとツッコミどころはあるが、バギーという良キャラクターを生み出し、また別れに力が注がれているということで加点方式で観れば面白い映画。リメイクしてほしい。
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