ヨシイコウタ

シザーハンズのヨシイコウタのレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
3.8
何故だか急にとても観てみたくなったので借りてみました。

クリスマスがテーマになっている作品には、良いものが多い気がします。特に映画や音楽には、ほんとうに良いものが多いなあと感じます。クリスマスには何か他にはない、不思議な力があるのかもしれないですね。

町の住民たちが作り出した単調で穏やかな規則的生活、例えるなら毎日が凪のような生活に、ある日ハサミが手の男が入ってきて、生活は波立つ。最初は皆面白がってもてはやすも、ほんのちょっとしたきっかけで手のひらを返し、ひそひそ話でお互いに疑心を増長させ合う。考えてみれば、彼が他の人と違うのはハサミが手であることだけなのに。
こういうものは、人々が生きている限り永遠のテーマであり続けるのでしょう。実生活においても、無意識のうちに自分とは違う人を遠ざけるようなことを口走ってしまったりすることがあります。思わずいろいろと考えてしまいました。
健気なエドワードには幾度もジーンとさせられます。ほんとうにジョニー・デップは、ものすごい俳優だなあと思います。ウィリー・ウォンカ、ジャック・スパロウ、ギルバート・グレイプ、今作のエドワードと、ぼくには同じ人が演じているとは到底見えません。
ただ一つ欲を言えば、あとひとつなにか、もっと物語に引き込まれるところがあって欲しかったなという感じです。