乙郎さん

シザーハンズの乙郎さんのレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
5.0
この映画を、クリスマスの近い時期の寒い夜に観るということに意味がある。考えてみれば救いようのない話です。手がハサミであるという設定は少々とっぴにも思えるが、初めにあまりにも幻想的すぎる映像を見せることで納得させ、しだいにハサミに込められたメタファーが浮かび上がる。自分も人も傷つけうるが、人を喜ばせることもできる。しかし、やはり人からは受け入れられないそれ。障害とかじゃなく、単に多数とは変わっているということ。今回初めて気がついたのが、エドワードを逃がした警官のこと。彼がなぜ逃がしたか。彼は黒人だった。
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