このレビューはネタバレを含みます
万人ウケする作品ではないと思うし、日本語ラップ好きでも好き嫌いが分かれるかもしれないけど、本当に大好きな映画。
主人公は金もない、仕事もない、彼女もいない、なんならラップの才能もない、挙げ句つるんでいた仲間もいなくなって、何もかも失ってしまうんですが、そんな彼に一つだけ残っていたもの、
他人から見たら鼻で笑われてしまうものかもしれないけど、絶対に譲れないもの、最後の最後でそれを掴んで終わるラストではもう引くぐらい泣きました。
入江監督の特徴でもあるワンシーンワンカットの撮影、特に最後の焼肉屋のシーンの長回しはこの作品の白眉だと思います。