このレビューはネタバレを含みます
俺には刺さらなかったかな。
8mileは好きなんだけど、なんかな。
まぁヒップホップがどうこうラップがどうこう言ってもしょうがないね。
キャラクターの立ち方、色分けは良かった。こんなやつ田舎にいそうだなって奴がちゃんといて、地元の奴がAV出たという情報が浸透してる感じとか、リアル。
ただ、主人公のキャラクターが個人的に共感できなかった。そこがこの映画に対する想いを欠けさせた大きな要因。
なぜか。主人公が努力をしてるようでしていないから。新聞切り抜いたりしてるし、常にラップのことを考えているという描写はあるが、真剣さが伝わってこないし、埼玉の田舎のヤンキーが集まって遊んでいるようにしか見えない。だから、彼らを応援しようという気にならなくなり、結果として映画自体もいまいちな感想になってしまうのかな。
演出でいうと、最後の長回しは良かった。TOMどうするのかなとヒヤヒヤしながら見てしまっていたし、周りの嘲笑の目も含め良かった。
ただ、最初の数シーン、時間の移り変わりを同じ方法で繋げていて、くどい。
あと、カット割が少ないから登場人物の表情が見えない。だから感情移入もしづらくなってる。
まぁ予算の関係かもしれないけども。
あと、見せ場が無いかな。勝手な想像でLIVEやろうよって冒頭に言ったから、8mileのようなLIVEシーンが見れるのかと思ったのに、結局、最大の見せ場は市役所のシーンと最後の居酒屋のシーン。
なんだかな。