◆映画音楽最高!!
個人的にこのテーマが好きで、映画館に行こうと思ってたのですが、渋谷のアップリンクとかでしかやってなく、面倒だなと思い後回しにしていた作品。
映画館に行けばよかったと思うが、これは音響システムが整った映画館で公開すべきだったかなと。
映画ファン向けにセグメント切って宣伝すれば、かなり収益上げられたのでは??
とりあえず、映画ファンは必見です。映画音楽の歴史を時系列的に解説しつつも、その時代ごとに著名な映画音楽の担い手を紹介。その人の功績などもインタビュー形式で紹介してくれる。
また、近代の映画音楽については、実際の収録映像なども交えながら紹介してくれるのでオススメ。
◆日本の映画音楽事情について
私の卒論のテーマが、日本の映画音楽の担い手について。というものだったので、その内容を軽く紹介します。
日本の音楽大学で映画音楽コース的なものがあるのは、当時2校程度しかなく教育体制も整っていない状況でした。現在もおそらく変わっていないでしょう。
そのため、いわゆるCMのBGMから、ドラマや映画に流れていくケースがほとんどで、そこに専門性がないために日本映画音楽でこれ!というものがないのではないかというのが卒論の仮説でした。
音楽大学の教授の方々にもインタビューをしましたが、映画音楽を専門にしている音楽家は日本では少なく間口が狭いことは課題として受け止めており、それを音楽大学が改善すべきという考えはあるものの、そもそも映画音楽に関心を持っている学生の母数が少ないのでコース開設まで至らないという現状も仰ってました。
つまり、日本での映画音楽の地位向上を図ることができるのであれば、関心を持つ学生の数も増え、教育体制が整うというのが結論です。