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バニー・レークは行方不明のギャスのレビュー・感想・評価

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
3.4
何も前情報なしに見るべき。

面白かった。
古い映画だからここまで楽しめたとも言えるが、
現代でのリメイクに耐える内容。
二度目に見るのも面白そう。

あのお兄さん見たことあると思ったら、2001年宇宙の旅のボーマン船長か。



ネタバレ
引退した階上の学園長にあやうい印象を持たせ、家主もなかなかの変態、その辺りから少し人間の異常性というものは匂わせていた。
兄の語る父の思い出も、味方の戦車に轢き殺されたとか、そんな残酷な話が母親から語られたのかが気になるところだ。だとしたら妹に依存するようになった環境も感じられる。

オープニングタイトルやポスターに兄が拾うぬいぐるみがあるが、既にそこにバニーの実存は語られていたのだな。

しかし、観る側にかなり早い段階でバニーが架空であるかもしれないと思わされ振り回されるのが新鮮だった。こんなに古い映画なのに。

ついでに今の言葉で突っ込んでおくと、アンは兄のヤングケアラーでもあり、周りに発言を信じてもらえない女性でもあり、
この時代でもいろいろと今でもある問題を描写していた。
そしてしっかりした女性は出てこない。
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