シュークリムオ

海角七号/君想う、国境の南のシュークリムオのレビュー・感想・評価

3.0
昔、台湾旅行したときのガイドブックに今作がスーパー大ヒットしたということを伝えていた。気にはなっていたけど、今日まで見なかった理由は特にない。単に機会がなかっただけ。

音楽の話だったのね。大傑作とは言いがたいけど、おもしろかった。全体的に優しい雰囲気の映画だった。登場する人物も素朴なオジサンや子どもたち、ガラの悪いオジサンも良い人全開。和やかにストーリーは展開していく。台湾映画ってあまり見ないけど、こういう作風が多いのかな? そういった中、主人公である日本人の女の子だけは終始喧々していて、見ていてイラつかされる。日本人ってこう見られてるのかな? わからんでもない。心が変わるギャップを見せる演出でもあるのかなと思っていたが、そこまで大層なものはなかった。台湾の人に和まされ、日本人主人公にイラッとさせられる繰り返し。ここまで同じ日本人側に感情移入できないのも珍しい。喧々している内容もわがまま。田中千絵は台湾を拠点で活躍してるのね。他では良い役やってるのかな。まぁこの点を我慢していると、徐々にエンジンが掛かってくる。最後は音楽のチカラ!って感じ。もうちょい、もうちょいで大傑作になっていた。