伝説の相場師ギューちゃんの一代記完結編。戦後なんとか朝鮮特需で盛り返し証券会社を設立するまでになったギューちゃん。現代も残る大企業の中には、財閥系譜以外でも、こうした弩級の相場師が設立した会社がいくつかあるんですねえ。3作目みれず4作目の鑑賞。早くDVDBoxになればいいのに(´∀`)
なお原節子への想いは途切れぬ…のはいいよ、第1作の淡島千景曰く"男の操"でしょうよ。奔走して尽くすのもいい…でも淡島千景に感情移入し過ぎてひたすら悲しいよ…(;ω;)
だめんずモノで「この人は憎めない」が出てきたら作者は男子でしょうね〜(そう思われたいから)。ただ女子側は…ここまで来るとそれで済むかあ。だめんずの腐れ縁と違って、この場合言ってしまえばセカンド宣言な訳で。そらツライですよ。でも…淡島千景はそれでも離れないんだよね。ふう…つらい(ノω;`)
加東大介ギューちゃんがだめんずっぷりを磨く一方(いい加減最終回なんだから男を磨けコノヤロ-)、仲代達矢のイケメンぶりがいよいよ加速。な、なんて堅実なんだ。…普通!ギューちゃんがキチガイ地味ている分、この普通さがかっこいい。
チャップリンさん東野英治郎がいよいよ乞食紳士に。なんだろうこの紳士っぷり。ラッキーストライクを強いなあとふかす姿がなんとも言えない。証券市場の仙人が兜町を去るなんて…
スターリンの死からニューヨーク市場も暴落したんだ。へー。やっぱり証券市場って水モノなんですねぇ。果たして…ギューちゃんはいつまで相場師として大儲け⇄破産を繰り返していくんだろう。証券市場が大資本に押されてゆく時流もあり、女たちの生き様も移り…一代記ならではの熱量と儚さが堪能できる四部作でした。