ミツバチゴロバチ

愛・アマチュアのミツバチゴロバチのレビュー・感想・評価

愛・アマチュア(1994年製作の映画)
4.0
リアルタイム劇場以来の再見。もちろん(?)内容は何一つ覚えておらず。

あの頃(90年代)散々観たようなサスペンス・ノワール。これを野心ある監督が撮れば『パルプ・フィクション』になって大勝利。なければ『愛・アマチュア』になって敗北。(事実、『パルプ・フィクション』配給会社MIRAMAX社長ハーヴェイ・ワインスタインの甘言、「ヌードを入れればデビュー作を配給してやる」を蹴ったのがハル・ハートリー)

と、流れ上負けと書いたが、全然こっちの方が好き!
嘘〜⁈と自分でもツッコミたくなるが(『パルプ・フィクション』はもちろん滅法面白いのだがタランティーノ作品の中では、そこまででもない)、マーティン・ドノヴァンとエリナ・レーヴェンソンが出てきて、ネッド・ライフルの音楽が鳴って、話がよくわからない展開に転がって何なんだこれ?となったら、もうそこはハル・ハートリーの世界。って『シンプルメン』と同じこと書いてる。ん〜ただただ好き。

今回は『シンプルメン』でもなんか気になるバイブスを放っていたダミアン・ヤングが飛び道具的なエキセントリックな役で楽しませてくれます。

しかしイザベル・ユペールは、ホン・サンスとかポール・ヴァーホーヴェンとか(ミヒャエル・ハネケもか。まだ観たことないが)癖のある監督作にばかり出てて推せますね。