Yukiko

アースのYukikoのレビュー・感想・評価

アース(2007年製作の映画)
4.5
2018年11月11日
『アース』  2007年ドイツ・イギリス制作
監督、アラステア・フォザーギル&マーク・リンフィールド。

50億年前、地球に巨大な隕石が衝突し、その時、地球の
地軸が23.5度も傾いた。
これにより、地球には四季や寒暖の差、生命が生み出さ
れることになった。
その傾きと太陽の光に影響を受ける地球の姿を、北極から
南極へと旅をしながら追っていく。
最初は北極、ホッキョクグマの親子から…

鶴がヒマラヤ山脈を飛行する姿に感動。
嵐に遭遇し、飛ぶ隊列が乱れ、やむなく地上に降り立ち、
嵐が過ぎるのを待つ。
翌朝早く、上昇気流に乗って空高く舞い上がる姿。
羽を広げるだけで羽ばたかなくても気流に乗って上昇。
ヒマラヤの山より高く、冷たく薄い空気の中を舞い上がる。
鶴がヒマラヤ山脈を征服!
厳しい飛行ながらも、それを過ぎれば暖かいインドに
行ける…という話し。

サバンナの象。
乾季の頃、水のある所に様々な動物が集まる。
昼間は象が、夜は夜目が利くライオンが水場をしきる。
夜、ライオンが腹減った、腹減ったというように鳴き
続けながら、小象を狙うチャンスを伺う。
大人象は小象を中心に周囲を守り固める。
が、1匹の大人象が群れを離れライオンの方に行った
のは? 身を挺して皆を守る為?
自ら餌として身をささげた??

南、子育て中の鯨の親子の子供は、1日に600リットルの
乳を飲むんだと!
母は餌もなくお腹がすいたまま。
子供が体力がつき、遠泳できるようになって南極近くまで
旅をする。
そこでは、豊富な魚をずっと食べ続けると。

そのような話のエピソードが北から南まで幾つも続く。

空中で撮影する場合、気球バルーンを使って、現在なら
ドローンを使って、映し出される画面を見ながら遠隔操作
をして撮影をするんだろうか。
それともヘリコプターに乗って、自分で撮影をしたりする
んだろうか。
ホッキョクグマを追っている姿を観ていると、波間に
ヘリコプターの風でおきる波の乱れがないから、ドローン
使って撮影をしているのかな?と感じた。

美しい映像でした。
話しも分かりやすく、それぞれの地域で主人公となる
動物は違って、それでも前後の話は違和感なく滑らかに
次の話へと続いていました。
途中で飽きることもなく、興味津々で最後まで観ました。
Yukiko

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