このレビューはネタバレを含みます
全編ビートルズのナンバーに乗せて
1960年代を舞台に ベトナム戦争から平和への願いへと 若者たちの想いを綴る。
ビートルズが活動していた時代設定でもある。
リバプールから父親を探すためアメリカにやって来たジュードは
大学に通う意味を見出だせないマックスと出会い
2人はNYへ行く。
同居人を募集していたシンガー セイディと暮らす事になり
そこでマックスの妹ルーシーとプルーデンス
ギタリストのジョーと出会う。
若者が自分の道を模索するストーリーで
「RENT」のようでもあった。
ビートルズの音楽の歌詞に合わせて ストーリーも本当によく繋がっている。
「Don’t Let Me Down」の屋上でのライヴは ビートルズのPVを思い出すし
「All You Need Is Love」のラストも
この物語を締めくくるのにメッセージ性があっていい。
[Girl]
「僕のストーリーを聞いてほしい」とジュードが浜辺で歌う。
[Helter Skelter]
戦争と反戦運動 セイディが激動の時代を背景に歌う。
[Hold Me Tight]
ダンスパーティーでルーシーが恋人と踊り
ジュードもクラブで恋人と踊る 輝かしい時。
[All My Loving]
アメリカへ行くジュードの恋人とのしばしの別れ。
ルーシーの恋人は 戦争に向かう。
[I Wanna Hold Your Hand]
プルーデンスがチアリーディングの練習中に 愛しい彼女を想って歌う。
[With a Little Help From My Friends]
ジュードはマックスと出会い 仲間との楽しさが描かれている。
[It Won’t Be Long]
離れた彼からの手紙で
国を発つ前に「もうすぐ貴方に会える」と ルーシーが喜びいっぱいで歌う。
[I've Just Seen a Face]
マックスの紹介でジュードがルーシーと出会い 彼女に惹かれる。
ボーリングを楽しむ皆が ポップな色合いで賑やか。
[Let It Be]
軍人から訃報の手紙が届く。
黒人街での暴動で うずくまる少年が嘆き歌う。
ルーシーの彼の戦死と 黒人少年の死。
[Come Together]
ジョー・コッカー登場。指の動きw
多くの誘惑もあり
大勢のスーツを着たビジネスマン達が踊る中
ギターを片手にジョーが街をさ迷い
カフェの求人を見つけて セイディのバックギタリストとなる。
[Why Don’t We Do It in the Road]
ルーシーがNYにやって来て
プルーデンスも同居人となり
セイディのライヴで皆が盛り上がる。
[If I Fell]
ジュードとルーシーが恋に落ちる。
元カレとの悲劇を経験した彼女の 恋愛に踏み込む戸惑いも感じる。
[I Want You (She’s So Heavy)]
「君がほしい」と徴兵の令状が来たマックス。
軍人のお堅いイメージのダンスに合わせて人形のように操られ
自由の女神を背負う兵士たち。
セイディとジョーは良い仲となり
プルーデンスの想いは届かない。
[Dear Prudence]
悲しみに暮れるプルーデンスを 仲間が呼ぶ。
青空の下に出て行くと 街では反戦運動が。
[I Am The Walrus]
サイケデリックな世界。
ドクターロバート(ボノ)と出会った彼等は カラフルなバスに乗って ハイになる。
[Being For The Benefit Of Mr.Kite!]
辿り着いた地で テントへと引き込まれる。
カイト氏のナビゲーターで ブルー星人が踊る不思議な世界。
[Because]
青い空と水中で漂う若者たち。
[Something]
ルーシーの絵を描くジュード。
反戦運動のデモに深く関わっていくルーシーとの溝が生まれてくる。
[Oh! Darling]
ソロの声がかかっているセイディとジョーの間にも溝が。
[Strawberry Fields Forever]
苺の爆弾と 赤で戦争を表して
ジュードは世界も自分も破壊されていく現状を嘆く。
[Revolution]
革命にのめり込むルーシーを罵倒するジュード。
[While My Guitar Gently Weeps]
皆が変化してしまった事をジョーが寂しげに歌い
ひとりカウンターでお酒を煽るジュード。
[Across the Universe]
自分は 私たちはどこに向かうのか？
[Helter Skelter]
戦争と暴動で 多くの者が犠牲になる。
[Happiness Is a Warm Gun]
故郷に戻ったジュードは 元恋人が去った事を目の当たりにする。
戦争で負傷したマックスは心まで傷付き
薬を欲する。
[Blackbird]
デモに参加しているルーシーは「すべてうまくいく···」と歌うが 非力である事に打ちのめされる。
ジュードは 新聞記事で 過激派の爆弾事件を知り嘆く。
[Hey Jude]
リバプールでひとり飲んでいるジュード。
時を同じくしてバーで飲んでいるマックスが 彼を励ますように 語りかけるように歌う。
ジュードは またアメリカへと向かい マックスと再会する。
[Don’t Let Me Down]
セイディの屋上でのライヴ。
ジョーとプルーデンスの姿も。
かつての仲間が集まる。
[All You Need Is Love]
警察により強制退去させられたメンバーであったけれど
1人残ったジュードが歌う。
「愛こそすべて」
[She Loves You]が途中に入ってくるのも 粋！
向かいのビルには ルーシーが···
[Lucy in the Sky With Diamonds]
2022/07/11 再鑑賞
ビートルズのナンバーをきちんとまとめたくなって。
