あかーぎー

灼熱の魂のあかーぎーのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
4.0
ずっと見たかった「灼熱の魂」のアマプラでの配信が始まってたので見てみた。
灼熱~は「メッセージ」、ブレードランナー続編、砂の惑星DUNEリメイクなどの
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の初期~中期の作品。
2010年の映画でオスカーの外国語映画賞を獲ってる模様。
評価が高くて見たいと思ってたけど配信サイトに無くて後回しにしてた。
予告もあらすじも見ずに見たけど、中盤とラストが衝撃過ぎてエンドロール中に暫く放心状態になってた。
ギャング映画や戦争映画をそこそこ見てきて、ある程度衝撃的なシーンとか耐性があると思ってたけど
もしかしたら過去一に衝撃を受けた映画やったかも。
後から思えば、少々ストーリー的にご都合主義っぽいというか強引なところもあるかも知れんけど
何よりヴィルヌーヴ監督が上手すぎて、作品に没入してたので全く気にならなかった。
原作が存在して監督は脚色を行ったって事らしいけど、演出とストーリー構成のスキルの高さとマッチ具合に驚いた。
作り(説明)が必要最低限に絞られていて僕好み。
場所や時代のテキスト表記がないまま、場所と時間が飛ぶので役者の顔を憶えるまで把握が難しかったけど。
所々で「双子」などの副題的なものが出てきて、それが単語であったり人名であったりするんやけど
全体的な作りの説明が少ない分、より効果的に効いてるのも監督のスキル・センスの高さを感じる。
主人公の双子(男女)が自身の父と兄の消息を追うストーリーなんやけど
最初は視聴者が先に展開を知った後に主人公が知る形になるんやけど
終盤では視聴者が主人公と同じタイミングで真実を知る流れになってるのが見事過ぎてビビった。
かなりヘビーな内容なので万人にオススメできる訳ではないけど映画好きなら見るべき映画やと思う。

元々「アクト・オブ・キリング」を見ようとしてたけど
続けて見ると心が耐えられない気がするので時間を空けて見る事にする…