あかーぎー

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のあかーぎーのレビュー・感想・評価

4.2
「グランド・ブダペスト・ホテル」「犬ヶ島」のウェス・アンダーソン監督の最新作。
タイトルが奇抜。フレンチ・ディスパッチが本題みたいなもの。
ウェス・アンダーソンの独特な撮り方・構図は「ムーンライズ・キングダム」くらいから確立したと思ってるんやけど
ついにヴィジュアルだけでなく中身・表現手法にまで確立させてきたかと驚いた。
タイトルは架空の雑誌の名前になってるんやけど、まさしく雑誌映画。
小説や漫画が原作の映像作品(実写・アニメ含め)はあるけど、これは雑誌が原作の映画って感じ。
元々映画にも関連性の無い短い作品が連なったオムニバス形式という見せ方があるけど
今作もオムニバスではあるんやけど、従来の監督独特のヴィジュアルとテンポなどが
雑誌というモチーフとめちゃくちゃ相性が良くて、ウェス・アンダーソンにしか生み出せないのではと思わされるほどの作品に仕上がってた。
一般受けはしない気はするけど、少しでも映像作品好きな人には見て欲しい作品。アート好きの方もいけると思う。
個人的には二つ目の囚人の画家の話が好き。