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冬の光のKSatのレビュー・感想・評価

冬の光(1962年製作の映画)
3.0
ベルイマンの「神の沈黙」三部作の一つ。

タイトルに偽りなし、確かに顔にあたる冬の光は美しいのだが、一から十まで信仰心の噺。

信仰心が揺らいでしまった牧師という、ともすればかなり滑稽なモチーフを大真面目にやるものだから、我々多神教ないし無宗教の日本人には全く感情移入できないし、延々と教会の中でのやり取りに終止しているため、かなり退屈だ。

主人公が愛人である女教師に告げる残酷な言葉の数々は、もう血も涙もなく、こんな人間に牧師なんかできるものかと思った。
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