ピッツア橋本

ゴーストライターのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ゴーストライター(2010年製作の映画)
4.3
元英国大統領の自叙伝のゴーストライターを破格のギャラで任された主人公。
元大統領の米領の島で静かな執筆生活が約束されたかと思いきや、
実は前任ライターの謎の事故死を遂げていた事を聞かされ、
さらには元大統領が実はテロリストを拷問死させていたという国際政治スキャンダルが発覚し、事態は急転。

渦中に巻き込まれながらも執筆する主人公は死んだ前任者のとある資料を見つけてしまう。そこに記されていたのはなんと…

といった流れのサスペンス映画。
この映画は多分脚本がものすごく良質で、結構カタイ事件を扱っているはずなのにスラスラと頭の中に入って来る感じが、ノンストレスで展開を追える。
サイコな内容も安易な銃撃シーンも一切なくて、役者の演技力や緊張感をつぶさに味わえながらクライマックスを迎えられる堂々たる社会派サスペンス作品だと思った。
小説で読んでもきっと素晴らしい仕上がりになっていたと想像する。

ユアンマクレガーの演技もさり気なく良いし、銃がなくともピアーズブロズナンの演技は光っていた。

ロマンポランスキー作品なだけに、どこか『チャイナタウン』的な味わい深い、渋くてカッコいい空気感の滲み出てる良作。
ピッツア橋本

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