ゆのまる

ビューティフル・マインドのゆのまるのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ事前情報なしで鑑賞。いやはや、濃密な映画でした。伝記映画だったんですね。そういえば「ナッシュ均衡」習った覚えが。

中盤までは、(国家機密なんだから身元の保証くらいしろよ……)と何の疑いもなく。
そこからの病状の悪化は見ていてつらいものがありました。廃屋や未開封の封筒の演出にはゾッとしました。今でも、「統合失調症は治らない」と言われたりもしますが、当時の投薬・ショック療法自体、ダメージの大きなものだったのでしょう。
身の危険を感じ、義務感と罪悪感に苛まれながらも傍にい続けたアリシア。妻は実在してるよね…?と不安になってしまってごめんなさい。ジェニファー・コネリー、『そんな彼なら捨てちゃえば?』ではきつい印象がありましたが、今回の芯の強い演技は圧巻でした。

「ビューティフル・マインド」とは、数学と向き合い続けたジョン、そして彼を見守った妻や友人たちの心を指しているのでしょうか。
愛と宇宙の無限を描いた今作、統合失調症と向き合う患者を描いた作品としても見応えありでした。
ゆのまる

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